【妊娠検査薬】陽性だった時の妊娠の確率は?
初めて妊娠検査薬で陽性を見た時って嬉しい反面、
「本当に妊娠しているの?」
「妊娠してる確率ってどのくらいなの?」
と不安に思ったりもしますよね。
市販されている妊娠検査薬と、病院(産婦人科)で使われているものとでは、妊娠の確率も変わってくるのでしょうか。
陽性反応の正確さってどのくらい?
市販されている多くの妊娠検査薬には、パッケージに「99%以上の正確性」との記載があります。
実は、一般に売られている妊娠検査薬は、病院(産婦人科)で使われているものと正確性はほとんど変わりません。
妊娠検査薬にはたくさんの種類がありますが、パッケージや検査薬の見た目は違っていても、しくみはどれも同じ。
受精卵が子宮に着床すると分泌される「hCGホルモン」という物質に反応して陽性となります。
つまり、既定の検査時期に正しい使い方をして陽性反応が出た場合、ほぼ100%の確率で妊娠(着床が完了)していると言えます。
ただし、ここで注意して欲しいのが、正常な妊娠以外でも稀にhCGホルモンが出る場合があるのです。
妊娠検査薬が偽陽性を出してしまう疾患は、以下の3つです。
通常、受精卵は子宮内膜に着床するのですが、何らかの理由で別の場所に着床してしまう疾患です。
子宮外妊娠はほとんどの場合、卵管と呼ばれる子宮と卵巣を繋ぐ部分に着床します。
正常な妊娠同様、子宮外妊娠でもhCGホルモンが分泌されますので、妊娠検査薬も陽性になります。
既に流産しているにも関わらず、子宮に残った胎盤からhCGホルモンが出ることがあります。
この場合、最初は濃い陽性ラインだったにも関わらず、だんだんと薄くなり陰性に変わります。
流産は全体で約8〜15%の確率で起こるとされ、年齢によってもその確率は変化します。
年齢 |
流産の発生率 |
---|---|
25〜30歳 |
10% |
30〜35歳 |
10% |
35〜40歳 |
25% |
40〜45歳 |
45% |
胎盤になる絨毛組織が子宮内で異常増殖する疾患です。
妊婦さんの400〜500人に1人が発症すると言われる稀な病気ですが、40代以上になるとその確率が増えるようです。
胞状奇胎もhCGホルモンが分泌されますので、妊娠検査薬は陽性を示しますが、正常な妊娠よりhCGホルモン値がかなり高くなります。
自覚症状としては、妊娠初期からつわりが酷かったり、高血圧や出血などが現れることもあります。
上記3つの疾患は、放置しておくと命の危険を伴うこともあります。
自己判断は危険ですので、妊娠検査薬で陽性反応を確認したら、必ず産婦人科を受診するようにしましょう。
妊娠の成立は、心拍が確認できたとき!
妊娠検査薬が陽性だった時の妊娠(着床が完了している)の確率は、ほぼ100%に近いと言えますが、本当の妊娠の成立は胎児の心拍が確認できたときです。
上でもお話ししたように、妊娠初期では流産の起きる割合は全体で約8〜15%と言われており、12〜13人に1人が経験するほど高い確率なのです。
しかし、妊娠5〜6週頃に胎児の心拍が確認できると流産の確率も3〜5%までグッと下がります。
妊娠検査薬で陽性反応を確認した時ってすぐに周囲へ報告したくなりますが、妊娠初期はまだリスクがある時期であることも知っておきましょう。
産婦人科でも「妊娠おめでとう」と言えるのは、胎児の心拍が確認できたときなのです。